2017-01-01から1年間の記事一覧

感想『心理カウンセリング序説』

『心理臨床の基礎』を履修したうえでの受講を推奨されている発展型心理科目。 ここまで来るのに、 心理と教育の巨人たち ↓ 教育と心理を学ぶために ↓ 心理学概論 ↓ 心理臨床の基礎 と、かなりの道のりを経てきたので、ドラクエでいえば賢者とパラディンあた…

感想『経験論から言語哲学へ』

ウィトゲンシュタインがやりたくて取った科目。 経験論っていうと唯物論、イギリス的、功利的ってイメージが強かったけど実はいろいろ複雑なんだぜっていうのが学べる科目。 けっこうムズいです。そこはやっぱり専門科目。 マイナー哲学者の出番も多いし、な…

感想『世界文学への招待』

放大の西洋文学科目を支える宮下先生、 小説家の小野正嗣氏、 この二人がタッグで主任講師という夢膨らむ科目。 でも割と、ふつーの文学科目だったかなという印象。 そりゃまあ大学ですしね。 『世界文学』とはいえ、ドストエフスキー、トルストイ、フローベ…

感想『日本語リテラシー』

日本語リテラシーの部屋へようこそ。 ついにとってしまった放大名物パペット科目。どこぞの教育テレビのような雰囲気のなか、なごやかと殺伐をあわせ持ちながら授業は進む。 要は講師・人形の対話形式テレビ授業ってことです。基礎科目の音楽が懐かしい。 大…

2015年度後期科目感想

【日本文学概論】島内先生の純文学的表現を苦笑いしながら楽しむ科目。ただの暗記文学史ではなく、より広い視点から概観できる授業構成はなかなかのもの。著名な文学者の多面的な業績が知れる。 【心理と教育を学ぶために】基礎科目だけど意外と学術的で手こ…

2015年度前期科目感想

【世界の名作を読む】 作品の魅力を学び、朗読を聴くだけのお手軽科目。なのにしんどかった記憶が多いのは全作品通読なんて変な縛りを設けたから。でもやって良かったと思う。でないと罪と罰には一生取り組めなかった。楽しい授業だったな。残る寂寥感。 【…

感想『文学のエコロジー』

文学のエコロジー。 略して文エコ。 総合科目なので内容は法律・経済にも及ぶ。が、まあほとんど人文科目といっていいでしょう。 宮下先生の授業がどれも面白い。白話小説の話も興味深いが、12章は完全にただの歴史の教科書になってしまっていてあんまり…… …

感想『ドイツ哲学の系譜』

この科目の扉を開いたが最後、必ずや君は未知なる世界へと足を踏み入れ、そしてすごすごと引き返してくることだろう。 むっずい。クソむっずい。 今期ボスは間違いなくこの科目である。「ドイツ哲学ってちょっとおもしろそ〜」くらいの動機の奴。Welcome to …

感想『心理臨床の基礎』

臨床心理学を学び続けるコア科目。 フロイト・ユング・ロジャーズ……主要な心理臨床家に一通りふれられるし、認知行動療法や遊戯療法の回もある。ライフサイクルの講義も序盤に控えてるので、エリクソンとか興味ある人もおすすめ。 難点はひたすら理詰めなこ…

感想『日本の物語文学』

この科目でいう「物語文学」とはつまり「〇〇物語」と名のつく文学たちであり、つまりは「竹取物語」や「源氏物語」のことである。近代文学をやりたい人は回れ右。最終章もなぜか樋口一葉で締めくくられる。 島内裕子先生が主かと思いきや、前半を取り仕切る…