感想『日本語アカデミックライティング』

日本語リテラシーの上位版科目。

この科目を受けると、いままで提出してきたレポート類がいかにレポートの体を成していなかったかがよく分かる。

おそらく、レポートが意見文になりがちであろう多くの放送大学生(偏見)が受講するべき科目だと思いました。

理科系文章の回で天文学の吉岡先生が登場したのは笑った。

 


教材での学習だけ終え、テスト用の対策は無しで臨みました。

この科目は、点が取れたからどう、というものではなさそう。

感想『教育学入門』

平均点60点代のいわゆる地雷科目。知ってて取りました。

試験は記述式なのに持ち込み不可とか正気かっていう科目。

でもあえて取りました。

 


二人の専任講師がおり、どちらかがメインで講義して、ところどころ

「○○先生。これについてはどうお考えになりますか。」

といった問いかけがなされ、講師の考え方が展開される(ここはほとんど教科書に書かれていない)、という授業構成。

 


この問いかけ後の学説展開が、まあ教育学的というか、あれも課題これも課題、

とにかくありとあらゆるすべてが「今日の教育上の喫緊の課題です」みたいな感じで

聞いてて頭痛くなるんですけど、

ちゃんと耳を澄ませて聞くと、たしかに含蓄あることも仰っていたりして、

もっとちゃんと聞けばよかったなあ(反省)

 


通信指導問題は、けっこう考え抜いて、根拠も示した自信作を送ってみたつもりだが、

どこにも赤ペン指導はなく、

「よくまとまっています。具体的な事例があるとよかったです」

と素っ気ない講評。

ちゃ、ちゃんと呼んでますよね添削さん・・・

 


テスト対策。

大問1つ、小問2つ。

大問はここ4年ほど同じなので、あらかじめ回答を用意しておき、当日空で記述できるようにする。

小問は過去問からの流用があることを期待して、教科書を引用して回答案を作成しておき、やはり当日空で記述できるようにする。

どっちかというと、過去問から出る保証のない小問の方が厄介。

山村留学は、予想当たり。そのうち、消費社会、価値判断の自由、リカレント教育、あたりも出そうな気がするなあと予想。

感想『社会心理学』

 ミルグラム服従実験、傍観者効果など心理学概論で出てきた実験が詳しめに扱われる科目。けっこう面白い。

 個人的には4章の認知不協和理論、11章の自己開示あたりが好き。逆に7章のスヌープ、10章のポジティブイリュージョンあたりは理論が散らかっていてあんまりな感じ。


 臨床心理学のふわふわした実証性とは比べものにならないほどカッチリやってる社会心理学。実験の場面設定をするのはなかなか楽しそうである。そうそうできないことだろうけど。


 試験は択一。持込不可。

 過去問は難しくなかったけど、今期の試験は妙に凝ってましたね森先生……。出題ミス(脱字)があったり、最後まで気が抜けない試験でした。

 

 余談ながら出題ミスが判明したあとの流れは次のような感じ。

 

 ①試験開始してすぐみんな脱字に気づき、会場ややざわつく。監督員も少しあわてた様子。

 ②ミスのある問題は飛ばし、ほかの問題から解くよう監督員から指示がある。

 ③しばらく後、正しい問題文を確認中なので引き続き問題を飛ばして解くよう指示。

 ④そのまま追加の指示はなく、30分経過。ミス問題だけは空欄のまま提出して構わない旨説明(おそらく全員加点)

 

    せっかく簡単な問題だったのに…(ってみんな思ってそう)

 

 基本的には通信指導レベルの問題しか出ないけど、

 5章の影響力の武器は、

 ドア・イン・ザ・フェイス法

 フット・イン・ザ・ドア法

 ザッツ・ノット・オール法

 ロー・ボール法

 これらが返報性、一貫性、希少性の原理のどれに当たるかが頻出なので要注意って感じ。

感想『博物館概論』

 白状します。

 単位のためにとりました。


 放大生のオアシス科目その2。

 いやもちろん、博物館を見る目が変わったら面白いなとも思ってたけどね……


 内容は結構ガチなので、まじめに受けるならそれなりに。

 まじめでない私は途中からテレビもテキストも放棄。あまつさえ過去問すら仕上げずに臨んだ科目はこれが初めてでした。(10章まではなんとかやったんだけど…)

 学芸員を目指すみなさんごめんなさい。

 編纂に携わった先生方にはもっとごめんなさい。


 試験は対策もクソもない。

 ひたすら索引から教科書をめくるだけ。

 てか周りの受験生もみんな同じ戦法だし。

 30分経過しても全然出て行かないので、誰もまじめに学習していないよう。


 ふと、こんな状態で開講している意味などあるのだろうかと思ってしまった。

 でも単位が楽だからこそみんなこの科目を取るのだし、一人でも多くの人に博物館論に触れてほしい、という思いが教授陣にあるのなら一応狙いは果たせているのかも。


 4章の、展示の模索の歴史は面白かったです。

感想『人格心理学』

 前書きで先生も自嘲してますが、だいぶ「奇怪な」人格心理学です。

 心理臨床的色彩が濃いのは私好みで結構ですが、さすがに錬金術のところは冷汗かくよね。『心理臨床とイメージ』を越えてきました。臨床心理はやっぱりサイコだ……。


 テレビ授業なのだが、基本、大山先生と見つめ合うばかりなのでもう少し映像を駆使してよかったのでは。いや、これも心理カウンセラーの誠意の現れなのか。


 放送大学の臨床心理科目は受け尽くしたと思っていたので、面白かった。エディプス・コンプレックスの説明は大山先生が一番うまかったと思う。


 試験は択一。持込不可。

 素直な問題が多いので対策とかは特にない。

 逆にいえば小細工は抜き。教科書をちゃんと読むかにかかっている。10章は暗記系が多いか。

 放送授業でしか言ってないことから出す、ってことはあまりなさそう。

 H29の過去問とだいぶ似ていたのだが、一年前の問題から使い回すのだろうか?

感想『中高年の心理臨床』

 隠さず言えば、あまり面白い科目ではなかった。

 先生によるけれど、統計数値を羅列されたり、根拠の薄い解釈を述べられたりと、うーん、いまいちノレなかったのは私がまだ中高年ではないからなのか。でもさすがに、自作の詩を載せるはいくらなんでも(自粛)


 全体的に講義のまとめ方が「より一層の社会支援が必要である」「新たなシステムの構築が求められる」みたいなのばかりで、テレビでよくみる無責任な専門家的ニュアンスを感じてしまうのは、俺の問題?


 黒川先生の言った、

「おいくつですか? ○○歳!? とてもそうは見えないです!」

 的なお世辞は、聞きようによっては、若さこそがすばらしく、歳をとることに意味はない、と受け取られてしまう、という説明にはドキっとした。


 試験は択一。持込不可。

 8、9章は暗記系なので要チェック。

 5、13章は難しい問題は出ないので、基本スルー。

 2章を記憶するのは無駄な労力なので、あまり相手にしないこと。

 

 全編通して、教科書と放送授業を一緒にやる意味がうすいなーと思う科目。

感想『発達心理学概論』

 乳児期、幼児期、児童期、青年期、成人期、老年期、といつものライフサイクルの分け方で章立てされる授業。

 幼児期〜児童期でテキスト半分使っているので、こどもメインの内容といえる。しょうじき、〜か月で原始反射が消失、〜歳で○○期に移行、とか暗記ポイントが刻まれすぎてつらい。子育て経験のあると有利かも。


 青年期の授業で「今時の若者の心理を巧みに描写する小説」として『野ブタを〜』と『桐島部活〜』が引用されたのだが、微妙に古くない……? って思った。秀逸な作品だし今も通ずるとは思うけど、まだあの頃はスマホとかラインとかないしなあ。まさしく今を生きる子たちの方が、更にいろいろ大変な気がする。


 怒髪天さんのコメントは、大人の身で聞くと感慨深いものがありますね。まあ、大人の方が気楽なことも多いよね(ラクショーではないけど)


 以下、試験対策。

 択一。持込不可。

 高得点を狙うなら、乳児期〜児童期の発達内容と時期をいかに覚えるかにかかってくる。ピアジェはほんと面倒な理論を提唱してくれたよな全く。

 3章の発達研究も暗記系問題頻出。

 青年期以降は、素直な問題が多いです。