感想『西洋音楽史』

放大生のオアシス。

平均点90代は伊達じゃない。
マジ救われました。この科目がなかったら今期は本当やばいことになってた。

中世〜近現代までの西洋音楽の歴史を概観。
ド直球な音楽史です。
授業では頻繁に音楽を流してくれるからイメージ湧きやすいし、なにより相対的に授業が短くなるのがいいよね!
そのうえ内容はかなりおもしろいというね、もうね、岡田先生様様です。

バッハはバロック時代にあって典型的なバロック作曲家じゃないとか、ベートーヴェンの音楽の新しさとはなにかとか、当時の作曲家たちが何処にオリジナリティを求めて苦心していたのかとか、もう超おもしろいの。

美術評論に長けているからだろうか、岡田先生の文章はなんともいえず心地よい。巧み。手際がよい。歯切れがよい。(と、こんな感じで形容を連発しまくるところはややいただけないが、それでも)読みやすくおもしろい、お手本にしたい先生である。アポリア、とか哲学用語も平気で使ってくるあたり、とかく人文ジャンルに造形が深いことが伺える。

ただ冷静に考えて、音楽は全くの素人という人にとって、この授業の難易度はどうなのだろう。
私は楽器をかじっていたことがあるけれど、それでも対位法と和声法の区別はやや手間取ったし、正直協奏曲とかソナタ形式を説明しろと言われても未だに不安。まして、カデンツ、なんて普通の人が分かるのだろうか……?
楽譜が読める必要はないけれど、せめて「バッハ」と言われて「フーガの人でしょ」とつながるくらいの中学音楽の知識は欲しいのではないか。なんて、平均点90越えなのだし余計なお世話かな?

試験は択一式、持込可。
対策? そんなものはない!
放送授業をリピートしているだけで十分だ!

以下雑記。
・通勤中に聞き流しすることが多かったので、朝からクラシック聴くと優雅な気分になる。
・でも仕事前にグレゴリア聖歌はキツい。
マタイ受難曲も病む。
・前衛音楽なんてもってのほか。
・先生曰く、「乙女の祈り」は「品がない」とバッサリ。普通に良い曲だと思ってた……新幹線でいつも聴くし。サロン音楽が好きなんてクラシック通にとっては噴飯物なのかな。