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感想『日本の物語文学』

    この科目でいう「物語文学」とはつまり「〇〇物語」と名のつく文学たちであり、つまりは「竹取物語」や「源氏物語」のことである。近代文学をやりたい人は回れ右。最終章もなぜか樋口一葉で締めくくられる。

    島内裕子先生が主かと思いきや、前半を取り仕切るのはなんと旦那の島内さん。夫婦で日本古典研究者とは…

 

    別に難しくはないのだけど、全編通していまいちパッとしない印象なのは僕が日本古典に興味がなさすぎるから。

 

    2〜9章 竹取物語〜後期物語

    島内景二先生
    話型や如意宝といった概念が出てきてそれなりに新鮮だが、教科書に書いてあることが文学者たちの共通見識というよりは先生の個人的な思想な気がするのが辛い。

 

    10〜11章 擬古物語御伽草子
    島内裕子先生
    擬古物語は、すみません何も覚えてません…
いやでもこれは毎回毎回、浸透・蓄積・抽出化で話をまとめようとする島内先生が悪いと思います……。日本文学概論やった身としては食傷気味。

 

    12〜14章
    仮名草子〜後期読本
    佐藤至子先生
    名前は聞くけど区別はできない仮名草子浮世草子が学べてうれしい。が、筆者や作品名はぜんぜん頭に入らず(ましてや暗記なんて無理無理)、試験はテキスト頼り。作品たちが現代に近づくにつれだんだんと俗性をおびてくるのはじわじわ面白い。八犬伝ってこんな漫画っぽい設定だったんですね。

 

 

    最初から最後まで主軸にあるのは源氏物語なので、まあそういうものだと受け止めざるをえない。

    すごい今更だけど、大学の講義なのだから学ぶのは時代背景や歴史的意義なのであって、作品そのものの楽しさを確かめたいなら実際に読むのが一番正しくて手っ取り早いなと思った。

    試験対策は特になし。過去問やっておけば恐るるに足らず。