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日本の物語文学 第5章

前期物語の試み

 

 ざっくり言えば、源氏物語に至るまでの諸物語の画期性と失敗、といった内容。
 文学は基本的に過去の名作を踏襲し、しかし少しずつ形を変えて続いていくものだから源氏物語がそれ以前の作品から取り入れている要素が多いのは当然。しかしこの授業は源氏物語がそれ以前の諸物語を昇華して成立したという点をかなり強調する。

 

【うつほ物語】
 長編ジャンルを切り開いた点が画期的。
 また芸術をテーマとした話が多いのも意義深い。
 しかし長編性が混乱を招き、話も単調。
 源氏物語はうつほ物語の長編化テクに加えて、評論という要素を新たに加えている。

 

【大和物語】
 これは伊勢物語と対比される。
 伊勢物語が業平の一代記なのに対し、大和物語に統一感はなし。
 歌を物語の中で感動的に浮かび上がらせることに成功。

 

落窪物語
 「継子譚」の原点。しかし話型がありがち。
 めでたしめでたしで終わっており、そこがシビアな源氏物語と対比される。
 また人間の思いやり、気遣いが必ずしも幸福な結果を生まないという点でも源氏物語に軍配があがる。

 

 

 とにかく源氏物語ヨイショだなあ。ここまでされると嫌気を通り越して、読んでおかないと授業を受ける資格もないような気がしてくるぜ。谷崎潤一郎って源氏の訳つくってるんだっけ。と思って調べたらもう青空文庫に出とる。ああでも、いきなり現代語訳にとびつくと先生に怒られそうだなあ……