入学→卒業までの雑駁記録 8

2019年度後期

大学院の話が続きます。

先に話題にした公認心理師ですが、この頃にはきっぱり諦めていました。

 


一時真剣に考えたので、知人に相談したり、予備校の相談会、オープンキャンパスなど、様々な機会に足を運んだ日々。

 


その結果分かったことがあります。それは、臨床心理士の指定大学院は、心理専門職の養成機関である、と言うこと。

 


?  それが一体何? 自明のことではないか、とお思いかもしれませんが、有職者にとってこれは重大なことです。

 


つまり、現役の学生ならいざ知らず、いま心理と関係ない仕事をしている社会人が臨床心理士を志すなら、今の仕事は辞する事が期待される、と言うことです。

(めんどくさいのでここからは公認心理師ではなく、臨床心理士と書きます)

 


私は臨床心理に関する研究をして今の仕事に生かしたい、的なことを考えていたわけですが、大学側はそういう人材は求めていなかった。資格を取った先に心理カウンセラーなり、自治体や企業の心理専門職なりで働いてもらう事を目的としている。要はリカレント目的で行く場所ではないと言うことです。

 


以上のようなスタンスを、公に表明している大学院はおそらくないでしょう。また、資格を取りつつ心理と関係ない仕事についている人も、全国探せば居るでしょう。しかし、私なりに調べた結果、臨床心理業界ではこのような傾向があること、そして私が現職を続けたまま合格を掴むには部が悪い勝負に挑む必要があること、を感じ取ったわけです。

 


臨床心理の勉強は好きでしたが、現職を辞めてまでその道に進むほど、いまの仕事が嫌いなわけではなかった。まして面接で嘘をつく気もなかった。これが臨床心理士(公認心理師)を諦めた理由です。

 


説明長。

 


とはいえ、せっかく心理の勉強はたくさんしたし、「認定心理士」は取っておこうと、引き続き必要な授業は取りました。

 


また、この頃から少しずつ、勉強する科目が仕事寄りになっていきました。

これが結構面白くて。

わざわざ時間外に仕事の勉強するなんて、、、といった社畜恐怖みたいなものが昔からあったのですが、やってみれば業務中は忙しくて調べ切れない法律のこととかが見えてきて、意外と楽しいんですよね。

まぁそれが仕事に生きるかというと、全然役に立たないんですけど笑

 

POINT
臨床心理士公認心理師に興味がある人は、それを仕事にする気があるかどうか、遠からず直面する問題です。

・いまの仕事に関する授業をとるのも悪くない。

・ただし勉強したことがすぐ仕事に生きるとは思わないこと。