感想『現代フランス哲学に学ぶ』

 感想を一言で述べれば、

 フランス哲学は二度とやらん。


 愚痴りたいことが山ほどあるのです。

 授業が難解。これはもういい。哲学とはそういうものです。それでもなんとか踏ん張って教科書読んだ学生には解ける問題を用意してくれるのが放大の慈愛かと信じてきたのですが、この科目はそういうことも一切なし。試験難すぎ。

 これまで受けてきた択一の中では最高難度でありました。持込可だがテキストに答えは明記されていないので読み砕いて理解しなければならない……というのは持込試験なら当然ですが、その読み砕くレベルが尋常ではない。

 そもそも問題文や選択肢の単語が何処にも書かれていない。索引に助けを求めても無駄無駄無駄。「こんなもん全然書いてねーじゃねーか!」と突っ込むこと幾何ぞ。放送授業は教科書丸読みのくせに……。

 途中退席が誰もいなかった科目はドイツ哲学に続いて二つ目。それでもドイツはぎりぎり時間内に答え合わせ(回答と教科書との照合)まで終わったが、この科目はそれすら無理でした。まあそもそも教科書引いても分からんしな。


 はい次の愚痴。


 そもそも取り上げられる哲学者たちが地味なのである。

 負け惜しみ感がひどいのであまり言いたくはないが、どの人もパッとしないので全然覚えられない。フランス哲学ってこんな感じなのね……。

 サルトルあたりは馴染みがあるのでなんとかなるが、フーコーあたりの地味さ具合はやばい。何度教科書読んでも次開いた頃には忘れてる。哲学の価値が地味か派手かで決められるものではないのはむろん承知であるが、イギリスでいえば論理実証主義者たちがその他大勢にまとめられヴィトゲンシュタインが大きく取り上げられるように、どうしたって一人のスターを求めたくなるものじゃないですか! せっかく一般教養として勉強してるんだし!


 ベルクソンの扱い方にもいろいろ納得いかなくて……戸島先生は比較論者というのか、「ベルクソンがどうか」というより、「他の哲学・思想家・あるいはベルクソン自身の著作を比べた結果どうか」という解説をひたすら繰り返すので、(まあそれが分かりよい人もいるのかもしれないが)個人的にはどっちがどっちの主張だか分かんなくなるし、相違点を取り上げてんのか共通点の取り上げてんのかもこんがらがるし、文章は難解だし……教科書丸読みだし……

 

 もうこの辺でよそう。


 試験対策

 たぶんA○は取れてない、というか単位もらえれば結構です、という手応えなので対策とか書ける身分ではない。

 全受講後も頭の中は???で、平均点6割の過去問が50点という惨状。だったので全授業受け直すという苦行をこなした。教科書を読んでも理解が進まないのでそっちの方が速いと判断。

 その結果、平均点7割の過去問では90点まで行った。でも当日の感触を見るにあまり良い方法だったとはいえなさそう……。

 もう哲学はこりごりです……