感想『精神分析とユング心理学』

 大場T&森Tの「心理カウンセリング序説」ペア。

 この科目は内容に触れるより、履修するまでの道のりが非常に永かったことからまず語りたい。


 放大科目には事前に「履修しておくことが望ましい科目」と「履修しておくべき科目」というものがありますが、この科目にたどり着くまでには、


「心理と教育を学ぶために」「教育と心理の巨人たち」

「心理学概論」

「心理臨床の基礎」

「心理カウンセリング序説」「心理臨床とイメージ」

精神分析ユング心理学


 という永い配合を経てきたわけです。ドラクエかよ……!(三年半かかりました)


 と、まあ専門科目でも上位に位置するわけですが、ここまで臨床心理系を学んできたならさして難解ではございません。特にフロイトの部分はだいたい聞いたことあるかな、って感じ。


 この科目最大の特徴は、後半の大場先生にあるといってよいでしょう。すばりテーマは「神話・昔話」。

 創世記やら古事記やらグリム童話やら日本昔話などなどを分析していくわけです。心理学なのに何故……? と思われる方。色々理由があるのです。受けてみれば分かります。


 大学入りたての頃は、フロイトの局所論、イド、エゴ、スーパーエゴ、とか、ユング夢分析・アニマ、アニムスとか、「はあ?……」って感じだったけど、今はだいぶ吸収できている感がある。というかそろそろ分かってないとヤバいよね。この科目もこれまで学んだことの総まとめ、という感があります。


 以下、試験対策。

 択一式・持込不可。

「心理カウンセリング序説」に引き続き、両先生ともテキストと放送授業が大きく異なります。そしてやはり、大場先生は放送だけで言ったことからもバンバン出します。特に神話・昔話・クライアントが語った夢、の心理学的解釈は絶対に押さえておくべき。

 正誤判別のポイントも結構シビアですよね……。某神話の設問とか大場先生の殺意を感じた。あんなん物好きじゃないと覚えてなくない?


 授業を受けたお陰か(あるいは副作用か)、さすがに自分がみた夢にも色々洞察することが増えた今日この頃。