感想『認知行動療法』

彼 女 に

な に が

起 き た の か。

キロキロキロキロ……(エレキの音)

初っ端から「ライフ」みたいな荒れた学園風景のVTRが流れる。
テレビ授業なのでこんな感じに授業冒頭から映像ぶち込んでくることが多い。取りかかりやすくていいのだが「とりあえずV流しときゃ理解した気になるだろう」みたいな安直な感じもして、う〜ん、どうなんでしょう。
本筋の座学のほうがひじょ〜に抽象的で分かりにくく、それを補完するためだとは思うのだが、いかんせん授業と映像の関連性が見えにくいことも多く、そもそもあのVTRがなんのためにあったのかもはや忘却……(特にあの暴れてた女の子ってなんの話だっけ……?)

というか、これは俺の勉強法の問題だったかも。
私の勉強法は基本、
①テキストで予習
②テキストと放送授業で講習
③テスト前にテキストで復習
という流れなのだけど、途中から①と②を逆転させてました。でもそうするとなんか勉強が雑になるんだよな……

おもしろいことはおもしろい。
体験の回避はかえって恐怖を保存する、とか。
痛みに耐えるのではなく観察してみる、とか。
でも、
・講師が5人いて、章ごとにランダムに登場すること
・講師ごとにテキストがQ&A形式だったり村上春樹が引用されたりと、癖があること
・放送授業も「では、次のこちら」みたいに図が出てくるんだけど、それがなんなのかいまいち腑に落ちないこと
 などから結局、で、認知行動療法ってなんなの? というわだかまりが残る。
 アシスタントの河田アナも一生懸命「つまり○○ということなのですね」と明確化につとめてくれているのだが、いかんせん一向にわかってる感じがしないのもまた哀しい(俺の理解力の問題かなあ)

あとまあ、愚痴を言うと止まらないのだが……
いくらか、フロイトユング系の心理療法を目の敵にしてる感があるのも気にかかるところ。
とくに武藤先生、下山先生は当たりがやたら強い。認知行動療法にとって、従来のサイコセラピーとは違う! というアイデンティティが大切なのは分かるんだけど……
もちろんこれからの時代、認知行動療法にさらにスポットが当たっていくんだなというのはよく分かった。

試験は択一式・持込不可。

平均点の高さが物語る通り、そんなに難しくない。
基本テキストからしか出ないし、放送授業ですっ飛ばしたところもそんなに触れられない。暗記ではなく、よく読み返しておくのが大事。
ただし過去問を見るに、ときどき学者名を突かれることがあるようなので第1章は要復習か。あと「機能分析」とか「系統的脱感作法」とか各用語の意味とか。マイクロカウンセリングやACPの要素とか……あれ、意外とポイント多いな……

以下雑記。
麻里奈さんは女優業の悩みを打ち明けまくっていて、よく思い切ったなあという印象。
・第2章で登場した学習塾の悪徳商法感。
・林先生と石丸先生は見分けがつかない。
・テキスト末の神村先生の写真が盛られすぎていて、「この先生いつ登場するんだろ?」って素で思ってた。一人だけ陰影つけすぎww