心理臨床の基礎 第6章
深層心理学理論
フロイトが無意識を発見したというのはさんざん習ったことだけれども、今回は意外とまだ習ってなかった「エス・自我・超自我」が登場。
【エス】
無意識の奥底にあるもの。主として性的なもの(ザ・フロイト!)本能的エネルギーの源泉。サドのことではない。
【自我(エゴ)】
欲求充足のため現実的な手段を取り入れて形成されるもの。中間管理職的な。日常でつかう言葉の意味とはだいぶ違う気がするなあ。
【超自我(スーパーエゴ)】
スーパーエゴ! すげえわがままな人みたい。エスの表出や自我の働きを管理。監査役的な。
正直よくわからん。
このエス、超自我、現実世界を自我が調整して不安や深いから心を守るときに起こるのが、心理学でよくいう抑圧とか投影とかになる、と。
ユングは心的内容が同一の感情によってまとまりを持っていることを発見。この心的内容の集まりを「コンプレックス」と呼ぶ。
日常の場面で使われるコンプレックスは「劣等コンプレックス」の意であって、コンプレックスはそれ以外にも「心のしこり」とか「心の渦」のことを指したりする。
無意識の領域を想定して人格を理解しようとする点で、フロイトとユングは共通してる。
二人は相違点は。
フロイトが無意識を個人レベルの体験や欲動からなると考えたのに対し、ユングは無意識の中にも共通する普遍的なものがあると見いだした。これはユングがフロイトの理論では解決できない統合失調症系の患者を多く相手にしたことによる。