2016-10-21から1日間の記事一覧

文学のエコロジー 第2章

前回見たように、かつての文学は口承芸能であり、音の本領を発揮する演芸の場でこそ真骨頂が見られたのであるが、徐々に文学は「文字」を基盤とする体制へと姿を変えてゆく。 1 中世の読書 中世のキリスト教社会において読書といえば、それは聖なる営み(修…